南岡山医療センター
院長 井上 美智子
このたびは南岡山医療センターのホームページにアクセスいただきありがとうございます。令和7年4月に院長を拝命いたしました井上美智子と申します。私は、平成19年(2007年)9月に当院に着任し、重症心身障害(重い知的障害と肢体不自由を合併する)を持つ方の診療を行ってきました。着任から今に至る約18年間は慢性疾患や障害をもつ方の在宅医療が急速に拡大した時期でした。具体的には、訪問診療、訪問看護などの医療分野、介護を行う福祉分野、小児においては教育分野などからの支援の進展により、慢性疾患や障害をお持ちの方々の地域生活の充実が図られてきました。そして今、各分野のさらなる連携と患者ご本人やご家族とのコミュニケーションの充実が求められています。
振り返って当院は1938年(昭和医13年)に結核を扱う傷痍軍人岡山療養所として始まり、戦後は呼吸器疾患・アレルギー・神経難病・重症心身障害の専門医療を含む総合病院へと発展しました。その歴史の中で、先に述べた慢性疾患や障害をお持ちの方々を支える医療を長く積み重ねてきました。今後も、より一層の疾患や障害を持つ方に寄り添う医療を追及するとともに、地域の身近な医療サービス提供機関としての役割も維持していきたいと考えております。
一方で病院は当院のような慢性期医療を提供する病院と高度医療を提供する施設は機能分化が進み全く異なる役割を担うようになって来ています。このため、多様な人々の穏やかな生活を支える医療には、個々の状況に応じた医療機関で対応し、その後の転院等の柔軟な病院間連携により互いの強みを生かした医療サービスを行う体制への変革の時期が到来しています。
こうした中、当院が医療を通じて皆様の人生のよりよきパートナーとなり、疾患や障害をお持ちの方々に明日に向かう希望を持っていただけるように、職員とともに鋭意取り組む所存です。
今後ともご支援、ご協力の程よろしくお願いいたします。
ハラスメントの防止等について
・パワー・ハラスメントやセクシャル・ハラスメント、妊娠、出産、育児、介護を理由とする嫌がらせなどのハラスメント行為や、患者から職員への暴言・暴力は、人権にかかわる問題であり、職員の尊厳を傷つけ職場環境の悪化を招く、ゆゆしき問題です。
・南岡山医療センターは、そのような行為を断じて許さず、安全で快適な職場環境づくりに取り組んで参ります。
令和元年12月25日
独立行政法人国立病院機構
南岡山医療センター院長
井上 美智子