業務内容
内服調剤
当院では電子カルテを導入しており、検査データなども確認した上で、患者さんの処方内容(用法用量、相互作用など)が適正かどうか確認し調剤を行っています。
また、多くの薬を服用している患者さんには、1回に服用する薬をまとめる(一包化)、錠剤の服用が困難な場合には医師に確認し粉薬に変更するなど、患者さんが薬を服用しやすいように工夫しています。
上記調剤終了後には、別の薬剤師が調剤鑑査を行い、安全に薬を提供できるようにしています。
注射調剤
注射薬は、薬剤師が処方内容を確認し、入院患者さんの注射薬の個人セットを行っています。セット時には医薬品の投与量、投与速度、配合変化に問題が無いかを確認しています。セット終了後には、別の薬剤師によるダブルチェックを行い各病棟に払い出しています。
病棟業務
各病棟の担当薬剤師が、入院患者さんに対して服薬指導(薬剤管理指導)を行っています。入院患者さんが、自分の病気について理解し、正しい知識を持って治療を受けていただけるよう、薬の効果説明、自己注射・吸入薬の手技指導、飲み合わせのチェックなどを行っています。また、入院患者さんの持参薬に関して、当院処方との重複投与や相互作用などの確認も行っています。持参薬鑑別終了後は鑑別内容を医師に報告し、当院採用薬への切り替えを提案しています。
薬学生実習の受入れ
薬剤師になるためには薬学部で6年間勉強しなければ、薬剤師の国家試験受験資格はありません。その間にコアカリキュラムという実習指導指針に基づいて、病院と薬局で実習を受ける必要があります。当薬剤部では11週間の受入れを実施しています。
当院薬剤部の特徴
当院はアレルギー疾患、呼吸器疾患を得意とする病院であり、薬剤部としては外来DOTS療法、外来吸入指導、自己注射指導に積極的に取り組んでいます。呼吸器アレルギー疾患の代表例である気管支喘息の薬物治療で大切なことは、処方された吸入薬を正しく使用することです。吸入が上手く行えていなければ症状の悪化、QOLの低下などにつながります。そのため、診療にあたる医師・看護師と協力し、患者さんに合った指導を心がけています。また、患者さんの状態や理解力に合わせて吸入デバイスの提案も行っています。