喘息吸入薬の使用方法について

吸入補助器(スペーサー)を用いる場合

吸入を行なう上で、最も難しいのは、噴霧と吸入開始のタイミングであり、このタイミングがうまくいかないと、薬剤の肺への到達率は大きく減少し、効果が得られないことがあります。吸入補助器(スペーサー)を用いることにより、このタイミングのズレを解消することができます。

注意点
  1. 定量噴霧式吸入器のボンベ中の薬剤は不均一に懸濁しているため、液の上層に薬剤が集中して浮いている状態になっているので、薬剤を均一に分散するため、吸入前にはよく容器を振りましょう。
  2. 息を強く吐くと、咳や呼吸困難が起きる原因になったりします。また、たくさん薬剤を吸い込もうとするあまり、深く息を吐き出し過ぎると、吸い込むスピードが早くなってしまい肺に十分に薬剤が吸入されないことがあります。吸入口から唇までの距離と肺への到達率は比例しており、4cm離した場合が最も効率よく肺に薬剤が分布すると報告されています。できない方は、吸入口を口にくわえて行ってください。
  3. ゆっくり吸い込んだ方が、肺への到達率が高いためです。また、早く吸い込むと、咽頭に吸着する量が増えることにもつながります。
  4. すぐに息を吐き出すと、呼気と共に吸入した薬剤が出てしまうためです。
  5. 医師が一回2吸入を指示している場合は、次の吸入まで1分間は待ち吸入を行ってください。
  6. 定量噴霧式吸入器から直接吸入を行なうと、噴霧量の約8割の薬剤が口の中に残ると報告されています。口の中に残った薬剤を洗い流し、副作用の可能性を減らすためです。
<副作用> ●ステロイド吸入薬・・・口腔内感染症、嗄声など
●吸入β2刺激薬・・・心悸亢進など

吸入補助器(スペーサー)を用いない場合

午前 8:30~11:30
※午後は診療科により診療時間が異なります。

土日・祝祭日
年末年始(12月29日~1月3日)