薬の内服方法について(小児)

シロップ剤

薬の成分が底に沈殿していたり、まれに粉薬を混ぜたりするので、
よく振って中身を均一にしてください。

液の泡立ちが消えたのを確認して、1回分を計ってください。

小さな容器、スプーン、スポイト、乳首などを使用し薬を服用してください。
※シロップの容器から直接服用させたり、キャップで計量し、そのまま飲めるタイプでない容器のふたで服用させないでください。(唾液が残りの薬に混ざり、細菌が繁殖したり変質したりします)

シロップ剤は傷みやすいので、残りの薬は冷蔵庫で保管してください。
(シロップ剤の中には、冷蔵庫で保存することにより、結晶が析出するものもありますので薬剤師にご相談ください)

粉 末

その1

まず最初に手を石けんで洗いきれいにしてください。

粉薬にごく少量の水を加え、ペースト状になるまで練ってください。
※水の量が多いと練れないので、ごく少量の水で!

指先に練った粉薬をのせ、ほほの内側か、上あごに塗りつける。

水、ジュースなどを飲ませて薬が口の中に残らないようにしてください。

その2(好物に混ぜて服用する)

食べきれる分量の食べ物をとり、薬と混ぜてください。
(食べ残したら薬も飲みきれないので、食べきれる量にしてください)

粉薬をよくかき混ぜて、スプーンで少しずつ与えてください。
※粉薬を飲食物(アイスクリーム、ジュース、プリン、ヨーグルトなど)に混ぜて服用させる際、主食(おかゆ、うどん、ミルクなど)となるものとは避けてください。薬の味のせいで嫌になり、食べなくなると大変です。

熱い食べ物(スープ、味噌汁など)と混ぜることによって薬の成分が変質することがあるので、避けてください。

飲食物と混ぜることによって薬の効果が減弱したり、苦味が強くなり、
かえって飲みにくいことがありますので、医師、薬剤師に確認してから、服用させてください。

1歳未満の乳児にはハチミツと一緒に薬を与えないようにしてください。
ハチミツなどボツリヌス菌に汚染されている食べ物を摂取することによって
乳児ボツリヌス症を引き起こす危険性があるからです。

粉薬とシロップ剤が一緒にでた場合

1回分の液剤に1回分の粉薬を混ぜて服用させてもかまいません。ただし、服用回数や服用時間が同じだからといって、処方された日数分を一度に混合することは、薬の安定性や分散性などの面で問題があるのでやめましょう。また、薬によっては配合変化が起こる場合もあるので、混ぜてよいかあらかじめ医師、薬剤師に確認しておきましょう。

座 薬

坐薬を水につけてなるべく滑りやすくし、先のとがった方から挿入してください。
(1回量に1/2量、2/3量使用する場合下記のように包装フィルムごとはさみで切って使用してください)

1~2分間肛門を抑えておいてください。
入れたはずの坐薬が出てきてしまった場合、入れてすぐ、まだ坐薬が指で持てる場合は、そのまま入れなおしてください。ある程度時間がたって坐薬が出てしまった時はもう吸収された分がかなりありますので、新しい坐薬をいれず様子を見てください。その上必要であれば、何時間後と指示された時間をあけて使用してください。
※坐薬は暑いところに放置すると溶けてしまいますので保管は冷蔵庫で行ってください。

午前 8:30~11:30
※午後は診療科により診療時間が異なります。

土日・祝祭日
年末年始(12月29日~1月3日)