診療内容
診療対象の疾患
- 神経難病:パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、脊髄小脳変性症、多発性硬化症、スモン、ハンチントン病、重症筋無力症、筋ジストロフィー、クロイツフェルト・ヤコブ病など
- 認知症:アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症など
- 炎症性:多発筋炎、 末梢神経炎など
- 脳血管障害:脳梗塞(超急性期を除く)など
- 機能性:てんかん、頭痛、睡眠障害など
- 感染症:髄膜炎、脳炎など
診療内容
診療方針は「神経・筋疾患の患者さんのQOL(生活の質)向上を図る」ことを目標とし、インフォームドコンセント(十分な説明と同意)に基づいて次のような診療をしています。
- 診断(MRI、CT、脳波、筋電図、神経・筋生検、嚥下造影、嚥下内視鏡など)
- 治療(薬物療法、免疫グロブリン大量療法、顔面痙攣・眼瞼痙攣・斜頸・上肢痙縮・下肢痙縮などに対するボツリヌス毒素の注射、胃ろう造設など)
- 新しい治療法の開発や治験の推進
- リハビリテーション(理学療法、作業療法、言語聴覚療法)
- 入院生活の援助(インターネット使用環境の提供、コミュニケーション障害への対応、嚥下障害や呼吸障害への対応、院内行事など)
- 在宅療養への導入と援助(ショートステイの受け入れ、緊急時の入院治療)
- 終末期医療への取り組み
病床数医療法承認病床 395床
(一般:250床、結核:25床、重心:120床)
標榜診療科
内科、脳神経内科(117床)、呼吸器内科、消化器内科、循環器内科、小児科、小児神経科、アレルギー科、整形外科、皮膚科、耳鼻咽喉科、眼科、泌尿器科、外科、リハビリテーション科、放射線科、歯科
●神経内科で117床を管理
神経難病に対応する体制
- 呼吸状態の悪化などのため他の病院や施設では管理が困難となった神経筋疾患の受け入れ
- 在宅療養中の神経筋疾患患者の補助(レスパイト入院など)
- 退院時の支援
- 診断・治療から最期まで診る神経疾患診療
学会認定(脳神経内科の関連)
- 日本内科学会教育関連病院
- 日本神経学会教育施設
- 日本認知症学会教育施設
- 日本老年医学会認定施設
- 日本老年精神医学会認定施設
- 日本神経病理学会認定施設
各種神経関連学会の専門医認定施設になっており、専門医取得をサポート
療養介護サービス ※全ての写真は掲載に関する同意を得ています。
当院には39床の療養介護病床があります。看護師や介護資格をもった療養介助員が生活支援を行います。身体の保清、読書などの日常生活のお手伝いや院内行事などを実施しており、身体が不自由になった患者さんの生活をサポートしています。心癒される療養環境を調整し、毎年の契約によって院内での入院生活の場を保証しています。
花見、七夕、夏祭り、ハロウィン、音楽会、季節を味わう会などの生活を充実させる様々な活動を実施しています。
●春の散歩
●七夕かざり
●夏まつり
●花見
●●文字盤を使ってコミュニケーション
●ハロウィン会
●琴の演奏
●病室での演奏会
●人工呼吸器+臥床状態でも、売店へ買い物
●特殊スイッチでのリモコン操作
●大好きな花に水やり
●歩けなくても花見
入浴設備
当院では、エレベートバスやミスト浴装置を利用し、人工呼吸器が装着されている患者さんでも、週に1~2回の入浴を可能にしています。
治験の活動
2016~2021年
- 院内肺炎と人工呼吸器関連肺炎を対象とした点滴静注抗生剤
- アルツハイマー型認知症を対象とした点滴静注治療薬
- アルツハイマー型認知症を対象とした皮下注射治療薬
- 胃瘻栄養患者を対象とした半固形経腸栄養剤
筋電図、脳波
呼吸不全の治療
●パーカッション
リハビリ
●車いすでの料理動作
●車いすからの移乗
●カフアシスト
●特殊スイッチでのテレビ・パソコン
●人工呼吸器装着状態でも、
下肢の残存機能を訓練
●PPSスイッチ(圧電式入力装置:ピエゾ)によるiPad操作
臥床状態ですが、右手部のスポンジセンサーをわずかに押すことで、センサーが反応し、iPadが操作できます。メールはベッド上から知人と会話し余暇を過ごしている。
●症例検討会
●勉強会
看護・療養スタッフ
●1階病棟
●2階西病棟