診療内容
上部消化管内視鏡検査は、年間に約700例の検査を行っておりますが、ほぼ全例が経鼻内視鏡検査です。腫瘍性病変に対する組織検査やピロリ菌の有無ついての検査等を行っております。経鼻内視鏡は、画質上微細な病変を早期に発見するのには不利といった意見もありますが、細径であるがゆえに検査時の苦痛が少なく、そのことで患者様の検査に対する抵抗感が薄れ、毎年のように検査を受けてくださる方がたくさんおられます。このことにより胃癌の早期発見につながるものと考えています。
一方、経口内視鏡検査は、患者様のご希望、ポリープ切除・異物除去・止血術といった内視鏡的治療に際して行っております。さらに、ご希望であれば、鎮静剤を用いて苦痛を少なくした内視鏡検査も行っております。
なお、ピロリ菌検査に関しては、内視鏡検査(慢性胃炎の有無確認、ウレアーゼテスト・培養感受性検査によるピロリ菌の存在診断)や内視鏡検査以外(尿素呼気試験、血液検査によるピロリ菌の抗体検査)により除菌治療や除菌判定を行っております。
下部内視鏡検査は年間約300例行っております。鎮静剤を用いて苦痛の少ない検査になるよう心掛けております。原則日帰りで検査を行っていますが、ご高齢で自宅での前処置(検査前の食事・内服薬、下剤の服用)に不安のある場合などは、前日入院での検査も行っております。検査の際に切除すべきポリープを発見した場合は、大きさ1cmぐらいまでのサイズのものはその時点で切除して1度の検査で終わるようにしております。この際、状況に応じて治療後1泊入院して経過観察するなど安全に配慮しております。
検査のご予約
かかりつけ医がおられる場合は、かかりつけ医からご紹介ください。
かかりつけ医がおられない場合は、地域医療連携室にお電話ください。