気管支喘息

気管支喘息とは

気管支喘息(以下喘息と略します)は、気道(のどから肺の奥までの空気の通り道)が狭くなって苦しくなる病気です。この呼吸困難は、通常発作性に起こり、ゼーゼー・ヒューヒューという音(喘鳴)と咳を伴います。また、これらの症状は、夜間あるいは早朝にでやすい傾向があります。

気管支喘息の症状、誘因、病態


喘息を疑う症状


喘息症状を引き起こす誘因


喘息患者さんの気道の断面

ほんとは怖い 気管支喘息

治療は非常に進歩し、年々喘息死者数は減少してきましたが、現在でも毎年約2.000人の方が、喘息発作で亡くなっています。特に頻繁に発作が起こったり症状の重い方にこのような事態が起こりやすいのですが、軽症と思われていても突然の発作で死亡される方もあり注意が必要です。日頃からかかりつけの医師をもっておくことと、発作を軽視せずに早めに受診することが重要です。

喘息の検査

喘息が疑われる場合は、下記のような検査を行い、診断・治療方針、治療効果の判定を行います。

  • 喘息の原因となる吸入抗原を推定する「血液検査」や「皮膚テスト」
  • 肺活量、1秒量などを測定し、呼吸の力を評価する「呼吸機能検査」
  • 気道の炎症の程度を評価する「呼気中一酸化窒素検査」


肺機能検査


呼気中一酸化窒素検査

喘息の治療

昔は気管支を拡げる治療をすれば良いと考えられていましたが、最近では、気管支を拡げるだけでなく、気管支壁の炎症を抑えることも重要とされています。つまり気管支拡張薬だけではなく、抗炎症作用をもつステロイドも治療の中心となります。これらは吸入薬、貼付薬、内服薬があり、患者様各々にあったものを選択することになります。 また、このような毎日の治療を行うと同時に、症状のひき金となる刺激や原因(カビやほこり、寒暖の差など)を避けることも大切です。体調や室内の環境を整え、禁煙や十分な睡眠など生活習慣の改善や風邪をひかないよう心がけましょう。

気管支喘息専門外来の開設

当院では、喘息について通常の外来で診療しておりますが、さらに専門的な検査や指導が必要な方を対象に「気管支喘息専門外来」を開設しました。この専門外来では、医師の診察のみでなく、看護師、薬剤師による生活指導(環境調整)や吸入指導も同時に行えることを特徴としております。また当院にはアレルギー疾患学会認定のアレルギーエデュケーター資格を有する看護師も在籍しており、特に自己管理や生活指導の面で活躍しています。

気管支喘息専門外来の概要
  • 生活環境や職場の環境などの確認と生活指導
  • 喘息日記の記入、ピークフローメーターの自己測定
  • 吸入薬が有効に吸入できているかの確認と吸入法の指導
  • 発作の程度に応じた治療や受診の指導
アレルギーエデュケーターとは

アレルギーエデュケーターとは日本小児難治喘息・アレルギー疾患学会が2009年度より始めた認定制度です。同学会では、一定の教育のもと専門知識と技術を持って、コントロールの難しい喘息やアレルギー疾患の子ども、家族への患者教育を通して治療・生活管理への向上に寄与するものであり、患者様や家族、メディカルスタッフへのアレルギー疾患に関する教育のできる専門職としています。

アレルギーエデュケーターより皆様へ

喘息の治療は患者様に自己管理を継続していただくことが重要となります。そこで、当院ではアレルギーエデュケーターの認定を受けた看護師が中心となって、喘息患者様に生活指導やセルフモニタリング(喘息日誌の記入やピークフローメーターの測定)の指導を行い、また吸入指導についても、薬剤師と連携しマンツーマンで指導できる体制を整えています。指導の際には、患者様それぞれの生活を伺いながら、無理なく治療や自己管理が継続していただけるような提案ができるように心がけています。専門外来に限らず、通常の外来診療でも、一人一人の喘息患者様のコントロールが少しでも良くなるよう支援していきたいと思います。


吸入指導の風景


喘息日誌とピークフロー

午前 8:30~11:30
※午後は診療科により診療時間が異なります。

土日・祝祭日
年末年始(12月29日~1月3日)