作業療法室
作業療法とは
身体又は精神に障害がある方に対して、主としてその応用動作能力又は社会適応能力の回復を図るため、作業活動(日常生活動作・仕事・趣味など)や環境調整を通じて関わります。
当院における作業療法
神経筋疾患 (筋萎縮性側索硬化症、多系統萎縮症など)
病状進行に伴う心身機能低下への直接的アプローチを実施するとともに、支援技術による周辺環境整備を行うことで、残された機能を活用した自律した生活をサポートしています。
寝たきり状態の方や人工呼吸器を装着している方に対しても、特殊スイッチによるナースコールや意思伝達装置の操作、IT機器(パソコンや多機能携帯電話など)によるインターネットや電子メールなどのコミュニケーション支援を行っています。また、デジタル家電製品(テレビ、DVD機器など)もひとりでも操作できるように環境制御装置を導入することで、生活の質を維持できるように取り組んでいます。
呼吸器疾患 (COPD、間質性肺炎、肺炎など)
生活の中での息切れ感などを軽くするために、動作方法の工夫や休憩の取り方の指導、福祉機器を含む生活環境の工夫などを行っています。
動作方法・生活環境の工夫
重症心身障害
個々の運動機能を踏まえた遊び・興味のある活動などを通して、楽しく動くことを促しています。また、日常生活の環境に対しての調整・援助も行い、より活動的に生活できるように支援しています。
小児の発達障害(自閉スペクトラム症、注意欠如多動症など)
発達段階に何らかの問題を抱えるお子さんに対して、『遊び』を通じた発達支援を行っています。また、お子さんの日常生活(食事や着替え・排泄など)や就学が困難な場合も支援しています。